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大切な住まいの床を、いつまでも美しく保つためのフロアコーティング完全ガイド。業者からサンプルを取り寄せて、集めた情報をもとにコーティングの種類や施工会社を徹底比較しました。

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レッスン18

新築マンションのフロアコーティング対決!デベロッパー対一般業者

せっかく購入した新築のマンション。どうせならフロアコーティングで綺麗に保ちたい、けどデベロッパーのすすめるフロアコーティングは高いなぁと思っている方にご説明いたします。一概には言えませんが、比較的デベロッパーは高く、一般業者は安い傾向にあります。また、保証内容も一般業者のほうが充実していることがほとんどです。

ディベロッパーを選ぶか?一般業者を選ぶか?

新築マンションを購入した際、一般に「オプション会」というイベントへの案内が届きます。より快適に暮らしていけるよう、不動産ディベロッパーが施主に様々なオプションを提案する場です。

「オプション会」の場で提案される主要な商品の中に、フロアコーティングがあります。コーティング済みのピカピカの床を実際に目にすると、きっと、どんな施主でも心が揺れることでしょう。

結論から言うと、せっかくの新築マンションなのだから、フロアコーティングをすることは強くおすすめします。施工してもらえば、床の美しさだけではなく、耐久性も格段に上がります。

ただし、何も「オプション会」でフロアコーティングを申し込まなくても、個人で直接業者に申し込むこともできる点は覚えておきましょう。

オプションとしてのフロアコーティング

不動産ディベロッパーのオプションとしてフロアコーティングを申し込む場合、費用が高くなりやすいことを承知しておいてください。施工料金にディベロッパーの利益も加算されるため、当然と言えば当然でしょう。

その代わり、申込や打ち合わせの手間を省くことはできます。多少費用が高くても手間や時間をかけたくない、という方は、ディベロッパーが提案するフロアコーティングも検討してみて良いでしょう。

個人でも申し込むフロアコーティング

個人で直接業者にフロアコーティングを申し込む場合、業者の選定や申し込み手続きの手間などが発生します。

一方で中間マージンが軽くなるため、オプションに比べて施工料金は安くなる傾向です。加えて、業者に直接申し込んだほうが、ディベロッパーよりも保証が手厚いことが一般的。費用と保証を重視する方は、一般業者に直接申し込むことを検討したほうが良いでしょう。

マンションデベロッパーのフロアコーティング

マンション購入時に、フロアコーティングオプションを利用することを検討している方もいるのではないでしょうか。デベロッパーが紹介してくれるフロアコーティング業者を選択すれば自分で業者を探す必要もありませんし、手間もかからないような気がしますよね。ですが、ここでいくつか注意しておかなければならないことがあるのでご紹介します。業者に言われるままに適当にフロアコーティングをお願いすると、後から後悔することになるかもしれないので、十分に気をつけておかなければなりません。

デベロッパーのフロアコーティングはなにが違う?

デベロッパーにフロアコーティングを依頼した場合、子会社や孫会社が施工を担当することになります。一方で一般的なフロアコーティング業者を選ぶ場合は、自分で各業者を比較し、依頼をしなければなりません。これが特に違う点だといえるでしょう。

保証に関すること

中にはデベロッパーに他社でフロアコーティングをしたいと相談したところ、「それだと床の保証がなくなる」と言われてしまった方もいます。一般的にフローリングメーカーの保証は2年間となっているのですが、フロアコーティングをした場合にはこれがなくなってしまう可能性もあるのです。

この理由として挙げられるのが、業者側で関わっていないフロアコーティング業者にお願いしているということ。デベロッパーからすれば、そこで使ったコーティング剤の品質もわかりませんし、そういったものもまとめて保証することはできないのです。

例えば次のようなケースがあります。マンション引き渡し後に自分で探したフロアコーティング業者に依頼、その後に床がギシギシと軋むようになった。まだ2年という床保証の範囲内だったこともありデベロッパーに相談。ところが、「床が軋むようになったのはフロアコーティングのせいだ」と言われて保証が受けられなった例もあります。

保証は一般業者の方が期待できる

「それならばフロアコーティングをせずに、フローリングの床保証を受けた方が良いのでは…」と思うかもしれませんが、そもそもデベロッパーの用意している床の保証は内容が薄く、軋んだとしても張り替えではなく部分補修をするのみが一般的となります。

一方でフロアコーティングはかなり保証がしっかりしていて、長期間にわたって丁寧な修理が受けられるところも多いのです。この点を考えてみても、保証の面でデベロッパーが優れているとは言えません。

デベロッパーと一般的なフロアコーティング業者の比較

フロアコーティングをデベロッパーに依頼して下請け会社に施工してもらった場合と、一般的なフロアコーティング業者に依頼をした場合ではどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの違いやメリット・デメリットを確認しておきましょう。

デベロッパー フロアコーティング業者
保証 フローリングの保証は2年ほど。下請けが行うフロアコーティングは各業者の規定による 20年以上の保証が受けられるものもある
メリット 一貫してお願いできるので楽。デベロッパーが窓口になってやりとりをしてくれる場合が多い 保証が充実しており、デベロッパー紹介の業者に比べると費用が安いケースが多い
デメリット 料金が高い傾向。自社で施工してほしいといった考えから正しい情報を伝えてもらえない可能性がある 自分で問い合わせや依頼をする必要がある。すべてのケースでフロアコーティングが向いているわけではない

ディベロッパーのオプションとしてのフロアコーティングと、一般業者に直接申し込む形でのフロアコーティングとの違いに関連して、もう少し深く確認しておきます。

ディベロッパーが提案するフロアコーティングの素材は限られている

必ず、とは断言できませんが、一般に、マンションディベロッパーがオプションとして提案しているフロアコーティングは、水性のコーティング剤を使用したタイプ。具体的には、水性アクリルコーティングか、水性ウレタンコーティングのどちらかです。

一方で、一般業者が扱っているフロアコーティングでは、油性タイプも扱っています。具体的には、UVコーティング、ガラスコーティング、シリコンコーティング、ウレタンコーティングなどです。

水性タイプのフロアコーティングには、「ワックスよりも比較的良い」「補修がしやすい」などのメリットがある反面、油性タイプに比べると「耐久性が比較的低い」「ツヤが劣りがち」「薬品に反応して白濁することがある」などの、大きなデメリットがあります。簡単に言えば、油性タイプに比べると、水性タイプのほうがクオリティは劣りやすい、ということです。

【参考】水性しか販売していない理由とは?

なぜマンションディベロッパーは、水性タイプのフロアコーティング剤を中心に扱っているのでしょうか?大きな理由は「施工後のトラブルを避けるため」です。

実際に施工を行なうのは子会社や関連会社

ディベロッパーのオプションとしてフロアコーティングを申し込んだとしても、実際に施工をするのは子会社や関連会社。ディベロッパーが直接施工に関わることはないでしょう。

その一方で、施主にとってみれば、オプションもディベロッパーとの契約という認識があります。フロアコーティングを行なった結果、何らかのトラブルが生じた場合、施主は施工会社ではなくディベロッパーに問題を提起するでしょう。

施工後のトラブルの責任を負うのはディベロッパー

油性のフロアコーティングは、水性に比べて高い技術力を要します。加えて、何らかのトラブルがあった際、再施工することは容易ではありません。

不動産ディベロッパーが施工後のトラブルを回避するため、子会社や関連会社に対し油性のコーティング剤の使用を認めていない、という背景があります。

営業担当者の知識レベルにも注意

フロアコーティングを提案してくる営業担当者は、フロアコーティングに関する一定の知識はあるでしょう。しかしながら、営業担当者の仕事はフロアコーティングを提案するだけではありません。マンションに関わる、実に多岐に渡る商品・サービスを広く身に着け、これを施主に提案するのが仕事です。

一方で一般業者の場合は、ディベロッパーの営業担当者に比べると、仕事が専門化されています。床の特徴、世帯のライフスタイル、地域の気候の特徴などを考慮し、個々の世帯に最適なコーティング法を提案することが仕事です。

一概に言うことは少々乱暴ですが、ディベロッパーの営業担当者に比べ、一般業者の営業担当者のほうが、適切な商品を提案してくれる可能性が高いと言えるでしょう。

安さと内容、保証に関しては、どれも一般的なフロアコーティング会社の方が上回ることが期待できます。

結局どっちに依頼すればいい?

デベロッパーの子会社と、一般的なフロアコーティング業者のどちらを選ぶかはその人次第ではありますが、先述したようにデベロッパー紹介の業者は費用も高めなので、予算に余裕のある方に向いているでしょう。

一方でできるだけお金をかけずにフロアコーティングしたいと思っているのであれば、自分で一般的なフロアコーティング会社を探して選択するのがおすすめ。デベロッパーから紹介された業者が高くて困っていた方も、一般的な業者であれば選択できるところがあるかもしれません。

一般的な業者の方が仕上がりの美しさや保証内容で見ても優れている傾向にあるため、価格と中身を重視したいのであれば、一般的な業者も確認してみてくださいね。

おすすめのフロアコーティング業者紹介

一口にフロアコーティング業者といっても様々な種類があり、どこを選択するのかによってサービスや品質、取り扱っているコーティング剤の種類などは変わってきます。そこで、おすすめのフロアコーティング業者についてこちらのページでまとめてみました。費用なども比較してご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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