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大切な住まいの床を、いつまでも美しく保つためのフロアコーティング完全ガイド。業者からサンプルを取り寄せて、集めた情報をもとにコーティングの種類や施工会社を徹底比較しました。

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レッスン19

フロアコーティングがはがれる原因とは?

自宅の床を水分などから守ったり、ツヤがでたりといったメリットのあるフロアコーティング。劣化を防ぐことで新築やリフォームなどで採用を検討している方もいると思います。床の強化にもつながりますが、実はフロアコーティングは正しく使わないことで剥がれてしまうこともあるのです。フロアコーティングがはがれてしまう原因や、防ぐために何を気をつけてるべきかをご紹介します。

フロアコーティングの施工が不十分

フロアコーティングがはがれる原因のひとつは、しっかりと施行されていないケースです。この場合は既にフロアコーティングが完了してしまっていると、現状のまま改善させることは難しいです。フロアコーティングはその種類によってはコーティングの施工をやり直すことができないため、フロアの張り替えからやり直さなければいけません。かなり大掛かりになってしまい費用も大きくかかるため、フロアコーティングの施工を行う前にしっかりと正しい知識を持って取り組まなければいけません。 業者に依頼する際にも、信頼できる業者を選ぶ必要があります。

施工不良としては下記のような種類があります。

コーティング剤の性能が充分ではない

フロアコーティングに使われたコーティング剤の性能が不充分なケースです。コーティング剤というのは床に塗る塗料に分類されますが、商品によって使われている素材などは異なります。

特に気をつけておくべき点は、使用するコーティング剤が専用塗料か多目的塗料であるかです。

  • ●専用塗料:特定の素材に使うことを想定しているコーティング材
  • ● 多目的塗料:ある程度多くの素材に対応しているコーティング材

多目的塗料のほうが性能が高いと感じる方もいるかもしれません。しかし多目的塗料のほうが注意するべきコーティング材です。専用塗料は想定する素材が限られています。そのため、その素材に合わせて性能を発揮しやすくつくられています。

一方を多目的塗料だと、さまざまな素材に使える塗料としているため、素材によっては想定されていないケースや、相性の悪い素材などがあります。どんな床に使っても大丈夫だろうと相性を気にせずにコーティングしてしまうと、十分な性能を発揮できない可能性があります。

特に素材が異なる普通の床に全て同じコーティング剤を使用してしまうは剥がれの大きな原因となります。素材に応じたコーティング剤を選ぶことで、剥がれのトラブルは防げます。

コーティング剤についての知識がないためどんな床に何のコーティング材がよいかわからないという方は、プロのコーティングに相談してみましょう。

フロアコーティング前の下処理、乾燥ができていない

床にフロアコーティングを施工する際に汚れや油がついている状態で作業をしてしまうと、コーティング剤がしっかり接着しません。汚れを落としていないケースだけではなく、しっかり洗っていてもその洗剤がついたままの状態では同様に接着されないので注意しましょう。

このケースではそもそもコーティングがほとんど接着できていない状態のため、フロアコーティングを施工作業した直後でもはがれるトラブルが発生します。

床を洗浄した後にはしっかり乾燥させることもフロアコーティングの下準備のひとつです。汚れも落とし洗剤も全て流した次にはしっかり乾燥していない状態でフロアコーティングの作業をしてしまうと、床とフロアコーティングが接着されません。

洗浄だけではなく、二層塗りで下地の処理をするケースもしっかり乾燥させる必要があります。コーティング塗装をする前には床をきれいに清掃したあと、充分に乾燥をさせておくことが大切です。

フロアコーティングの知識をもっているプロが作業をすることで、下処理のミスは防げます。

塗料配合ミス

フロアコーティング剤を塗布する際、正しい配合を行えていない場合もコーティング剤の性能が落ちてしまいます。主にフロアコーティング剤の塗料はそのまま使えるタイプと、希釈剤を混合してから得する2種類のタイプがあります。

混合するタイプはフロアコーティング剤と希釈剤の配合割合が決まっています。この配合率を間違えないようにしなければ行けません。

照射不足

フロアコーティング剤を乾燥させる方法には2種類あり、コーティング材によって異なります。

ひとつは自然乾燥でその名前の通り何もせずに自然と乾燥するのを時間をかけて待ちます。

もうひとつはUV塗装といって、フロアコーティングを塗布した後にUVを照射して乾燥させる方法です。コーティング材で決められているのは異なる乾燥方法でやってしまうと、コーティング材が性能を発揮できなくなり、はがれの原因となります。

必ずコーティング剤に応じた乾燥方法を選びましょう。

施工直後にテープを使用

コーティング剤の施工直後には粘着力のあるテープを使用してはいけません。コーティングが固まっていても、テープを貼ってしまうとコーティング材がくっついてしまいます。そのためはがしたときに、コーティングも一緒に剥がれてしまうのです。

フロアコーティングは正しい知識や塗布、乾燥などの方法を知っておかないと後々はがれてしまうトラブルにつながります。プロに依頼するのが一番安全ですが、自分でフロアコーティングをする場合には一度業者の施工技術を確認しておくことをおすすめします。

フロアコーティングについた水分ではがれる

フロアコーティング加工がされた床は、フロアコーティングが剥がれないように手入れしなければいけません。手入れといっても定期的なメンテナンスを行うものではなく、汚れたらしっかりとキレイにしておくということです。

フロアコーティングは水分などで床が劣化しないようにするためのものですが、水分がついたままにしてしまうとフロアコーティング剤が劣化してしまい剥がれる原因となります。そこから水分が床に侵入してしまうと床の腐敗にもつながる可能性があるため、何かをこぼしてしまった場合にはすぐに拭き取るようにしましょう。

水分を壊した場合にはすぐに気が付いて拭く方も多いと思いますが、注意するべきなのはペットを飼育してる住宅です。気が付かないうちにフロアコーティングの床でおしっこをしてしまい、掃除しないでいると劣化してしまいます。ペットのおしっこに含まれている成分はただの水分よりもコーティングを傷めるので、すぐに掃除しておきましょう。

フロアコーティング剤の種類は水分などにも強い製品もあります。浴室やトイレのふきんなど水が落ちやすい場所や、ペットを飼育する予定のある住宅でフロアコーティングをするのであれば、水分や薬品などに強いコーティング剤を選びましょう。

熱による劣化

熱に弱いタイプのコーティング剤であれば、床暖房などの熱も劣化が早まる原因のひとつです。フロアコーティングとホットカーペットなどの間に熱を遮断するシートなどを敷いておくことで熱の劣化は防げます。しかしそれだけで必ず防げるとも限らないため、床暖を導入するのであれば、できるだけ熱に強いコーティング剤を選ぶようにしましょう。

どのような部屋の場所に使うのか、ペットを飼育しているかや床暖房を取り入れるかなどによって向いているコーティング剤は異なります。DIYのリフォームなどで自分で行いたいという方もいると思いますが、安く仕上げたために劣化が早まってしまっては元も子もありません。フロアコーティングの知識をしっかりと身につけておくか、プロにどんなコーティング剤があるのかを相談したりしましょう。

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