レッスン14
DIYでフロアコーティングをしてみよう!
フロアコーティングと聞くと、業者に依頼しプロの手で施工してもらうことを想像する人が多いでしょう。しかしながら、DIYすることもできます。ここでは方法や必要な道具を解説しましょう。
DIYでフロアコーティングをしよう
フロアコーティングをする場合、多くの人が業者に依頼していますが、DIYで行うことも可能です。しかし、やみくもに自己流で始めると失敗してしまうこともあります。その修正を業者に依頼すると、結果的に費用が高くつくことにもなりかねません。重要なのは、必要な道具をきちんと揃えコツをつかんでから行うこと。不安な方は事前に調べて、業者に依頼するのか自分で行うのかを判断してみてください。
フロアコーティングに必要な道具
まずはフロアコーティングに必要な道具を用意しましょう。以下の6つの道具があれば、DIYを滞りなく行うことができます。
掃除機
フロアコーティング時に床にごみやほこりなどが落ちていると失敗につながるため、事前に掃除をしておく必要があります。掃除機はご家庭にあるものでかまいません。最初に掃除機でごみを吸い取っておきましょう。
中性洗剤
床を掃除するときに重要なのは、ごみやほこりを取り除くことだけではありません。油汚れにも注意が必要です。キッチンまわりの床は油汚れが付着しがちですが、中性洗剤で落とすことができます。使う洗剤はキッチン用洗剤などで十分です。
タオル
中性洗剤で床を磨くときは、不要になったタオルを使うと便利です。1枚では足りない可能性があるため、多めに用意しておきましょう。雑巾代わりとして使うので、今後も使うようなものはおすすめできません。古いものを準備してください。
モップ
コーティングを塗るときには、モップを使用します。床掃除に使用するものではなく、フロアコーティング用のモップを用意しましょう。掃除用のものではせっかくを掃除しても、ほこりなどがついてしまう可能性があるためです。
養生テープ
ドアや家具などを汚さないよう、養生テープ(マスキングテープ)を用意しておくようにしましょう。粘着力はそこまで強くないため、すぐにはがすことができ、ドアや家具を傷つけることもありません。
コーティング剤
特に欠かせないのがコーティング剤です。コーティング剤にはさまざまな種類がありますが、自分が使いたいものを購入しましょう。通販を利用すれば、業務用を入手することも可能です。
コーティング剤を選ぼう
UV
耐久性があり、熱や摩擦に強いため人気のあるコーティング。瞬間硬化し、乾燥の時間もかかりません。
シリコン
耐水性や耐薬品性にも優れているコーティング剤です。乾くまでには2~3日程度かかります。
ガラス
酸化しにくく、紫外線にも強い素材ですが、値段は高価です。こちらもシリコンと同様、乾くまでに2日程度かかります。
ウレタン
ツヤや厚みが特徴のコーティング剤です。乾くまでには2~3日、硬化するまでには1ヶ月程度かかります。
アクリル
コストが安く剥離作業や塗り直しも簡単なコーティング剤です。乾くまでは1時間程度のため、DIYにもおすすめです。
フロアコーティングの手順
コーティング剤や道具を揃えたら、次は早速コーティングを始めてみましょう。順番は以下の通りです。
1.床掃除
まずは床を入念に掃除します。掃除機でほこりやごみを取り除いてから、中性洗剤とタオルで油汚れを拭き取っていきましょう。中性洗剤で掃除した後は、できれば何度か拭き取ることが望ましいです。また、ぬるま湯を使うときれいに落ちます。
2.水拭き
コーティングする部分の掃除が終わったら、仕上げに水拭きをします。まだ小さなほこりやごみが残っている可能性があるため、水拭きの際に最終確認も兼ねて、きれいに拭き取っておくとよいでしょう。水拭きが終わったら、乾くまでしばらく待ちます。
3.コーティング
水拭きした床が乾いたら、次はコーティングです。ドアや家具などコーティング剤をつけたくないところに養生テープ(マスキングテープ)を貼ってから、専用のモップでコーティング剤を塗っていきましょう。いっぺんに塗ろうとせず、少しずつ塗っていくときれいに仕上がります。
DIYフロアコーティングできれいに塗装するコツ
フロアコーティングをDIYで行うときのコツについて紹介します。きれいに塗装するためにも参考にしてください。
間取りに合わせて塗装ルートを事前に決める
塗装を始める前に、どの順序で塗り進めるかをあらかじめ決めておきましょう。部屋の奥から出入り口に向けて塗っていくと無駄なく、きれいに塗ることができます。事前にしっかり決めておかないと塗り残しが出てしまう可能性もあるため、塗装ルート設定は大切なポイントです。
とにかく素早く作業する
コーティング剤やそのときの湿度、温度などにもよって変わりますが、基本的には素早く作業を終わらせるように心がけましょう。気が付くと乾燥し始めていることもあり、ムラができてしまう可能性もあります。予定したルートをさっと塗るように努めてみてください。
窓は閉めて作業する
作業するときは、基本的に窓を閉めた状態で行いましょう。窓が開いていると風が入って来て、乾燥が早まってしまいます。どんなに素早く作業しても塗りムラができる原因になるため、窓を開けるのは作業が終わってからが望ましいです。
塗装時の気温・湿度条件
気温や湿度、コーティングの種類によって塗装の良し悪しが変わります。温度が高いと乾燥が早くなってしまい、低いと遅くなり、ほこりが付着するなどの弊害を引き起こします。
DIYフロアコーティング塗装の失敗例
DIYでのフロアコーティング塗装の失敗例をご紹介します。ご自身で行うときの参考にしてみてください。
剥離できない素材がある
フロアコーティングに使うコーティング剤は、剥離できるものとできないものがあります。たとえばウレタンハードやUVは剥離ができませんが、高濃度のウレタンであれば剥離が可能です。剥離できないものは塗り直しがきかない可能性もあるため注意しましょう。
コーティング剤の種類選定
剥離ができるかできないかを含め、コーティング剤にはさまざまな種類があるため、選ぶ際は注意が必要です。価格が手ごろでもコーティングの効果が弱いものや、仕上がり前と後で見た目に大きく変化の出るものなど、そのほか効果も違うため事前に把握しておきましょう。
きれいな仕上がりは技術と経験が肝心
フロアコーティングをDIYで行うときには、経験や技術が必要になります。業者に依頼する人が多いのはそのためです。自分でフロアコーティングを行う場合は念入りに準備をし、本当に可能かある程度検討してから臨むようにしましょう。
本当にDIYを行うかは、業者の費用を把握した上で
自分自身でフロアコーティングを行うこと自体は不可能ではありませんが、成功するかどうかは100%保証できるものではありません。施工にかかる時間も長いので、まとまった休みを取って行う必要も出てくるでしょう。そう考えると、やはり業者に依頼した方が良い…といった選択肢に辿り着く方も多いのではないでしょうか。
ただ、その際に気になってくるのが費用に関することです。
フロアコーティングの中には費用を抑えられるものもあるので、そういったものから検討してみるのも一つの方法でしょう。安いフロアコーティングだったとしても、慣れない素人が自分でフロアコーティングをするのに比べると、各段にキレイに仕上がります。自分でやってみたものの結局汚くなってしまい、後悔している方もいるので、プロの業者にお願いすることも含めてフロアコーティングを検討してみるのがおすすめです。
まずはどれくらいの費用が用意できるのか?から検討してみましょう。DIYで行うにしてもある程度の費用は必要になってくるので、DIYでかかる費用と業者に依頼した場合にかかる費用を比較してみるのもいいですね。業者によって費用が違うので、「もう少し安ければ検討できるんだけど…」と思った場合は複数の業者に見積もりを取ってみるのがおすすめです。
- 【必修科目】初心者向けフロアコーティング講座
- コーティングが必要な理由
- 価格相場を知る
- コーティングを行うのに適したタイミング
- 業者の選び方
- 施工の流れをチェック
- トラブルに合わないために
- フロアコーティング後のお手入れ方法
- ペットのためのフロアコーティングとは?
- 赤ちゃんのためのフロアコーティングとは?
- フローリングの黒ずみを落とすコツ
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